ワシントンのマクファーソン広場には数百人が集まっている。大画面で米CNNを見ている人々もいれば、数時間前にデモ隊と警察が衝突するきっかけとなったトラックが音楽を流している。
警官が周囲の警戒にあたっているが、そこで起きていることには干渉しない。ホワイトハウス周辺では数ブロックにわたって道路が封鎖されており、警察が自転車で周辺をパトロールしている。ワシントンの上空では、ヘリコプターが飛行。しかし、ワシントン市内の状況は全体的に落ち着いている。
大統領選前夜のワシントンではセキュリティ対策が強化され、多くの企業が暴動に備えて一時的に閉鎖することを決定した。ニューヨークでも同様に、閉鎖の準備を積極的に行っている。
米国の大統領選挙は11月3日に実施される。期日前投票はすでに一連の州で開始された。 今回の選挙は共和党推薦候補で現職のドナルド・トランプ氏と民主党推薦のジョー・バイデン氏の一騎打ちとなる。
コロナウイルス感染拡大の影響で9000万人以上が期日前あるいは郵送で投票を行っているが、有権者は1億5千万強とされている。現時点で投票率は65%を超えており、1908年以来の最高水準となる。郵送投票が前例のない大規模なものとなり、結果が分かるまで数日、もしかしたら数週間を要する可能性もある。
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