仏マクロン大統領「国連安保理はもはや有益な決定を下すことはできない」

仏のマクロン大統領は、国際協力のメカニズムが弱体化し遮断されているため、国連安保理は有益な決定を下すことができないとの考えを明らかにした。16日発売のLe Grand Continent紙のインタビューで語った。
この記事をSputnikで読む

マクロン大統領は「多国間協力の枠組みは今日、弱体化しており、そのため遮断している。国連安保理は今や有益な決定を下すことはできないと認めざるを得ない」「一部が多国間主義の危機の人質になった時、例えば世界保健機関(WHO)がそうであるが、私たちは集団的責任をとらなければならない」と主張する

「トルコはEUからさらに遠のいた」:オーストリア首相、マクロン大統領に対するエルドアン大統領の侮辱を非難
マクロン大統領は「有益な協力体制の再考」、また「構造近代化とバランス回復」を呼びかける。「そのためには強く政治的な欧州が必要になる」と語り、「これが米中の複占、不和、敵対的な地域勢力の復活を回避するため、我々の価値や共通の声を主張する唯一の可能性になると思う」と続けた。

フランスは英、中、ロシア、米と並ぶ国連安保理常任理事国。現在の国連の在り方を批判する国は少なくない。日本もその一つで、常任理事国入りを求め何度となく主張を繰り返している。

関連ニュース

コメント