新型コロナウイルス

WHO、コロナ患者へのレムデシビル使用を推奨せず

世界保健機関は、重症患者であっても、新型コロナウイルスの治療に抗ウイルス薬レムデシビルを使用しないよう推奨している。ガイドラインの作成に関するWHOの国際専門家グループの声明で報告された。
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現在、レムデシビルが早期回復に影響を及ぼし、人工呼吸器の必要性を減らすという証拠はないとされている。WHOは、主に入院中の新型コロナウイルス重症患者への効果的な治療薬として、レムデシビルの研究を開始した。しかし、臨床現場におけるレムデシビルの役割は、依然として曖昧だという。

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WHOによるこの推奨事項は、複数の新型コロナウイルス治療薬の効果を新たに比較したデータや、世界の7千人以上の新型コロナウイルス患者に行った臨床試験のデータに基づいている。

あらゆる情報を精査したのち、WHO専門家グループは「レムデシビルは死亡率のほか、人工呼吸器の必要性や症状の改善にかかる時間など、重要な影響を与えない」という結論を下した。

同時に、専門家は、特定の患者らへの影響に関する追加データを収集するなど、今後の研究でもレムデシビルを対象に含めていくという考えを示した。

7月、ドナルド・トランプ米大統領は、政府が国内で生産されるレムデシビルの世界のストックの90%を買占めた。また、10月にトランプ大統領夫妻が新型コロナウイルスに感染した際にも、レムデシビルを用いて治療がなされた

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