ハッカーがマニピュレータを利用し価格操作 暗号通貨市場でDeFiトークンが7000%の高騰

正体不明のハッカーが市場のマニピュレータを利用し人気にないDeFiトークンTENDの価格を何倍にも引き上げようと試みた。ある瞬間に価格は7000%に跳ね上がった。トランザクションはブロックチェーンEtherscan.ioのオブザーバーによって記録された。
この記事をSputnikで読む

ハッカーはフラッシュ・ローン技術を使用。このような操作は次のように機能する。トレーダーは、レート差を利用し貨幣の転売で利益を得る機会に注視する。複数のトランザクションを1つに取りまとめる。「借金をする」「貨幣を買う」「貨幣を売る」「資金を返す」といった一連の行動が成功する。

仮想通貨のハッキング 2012年以降の総被害額は1兆4200億円
このテクノロジーは、DeFiプラットフォームを攻撃するためによく使用される

この際にハッカーはdYdXプラットフォームから2000Ethereum(120万ドル=約1億2500万円)を借りた。それでハッカーは購入を行い、その後トークンTENDを販売してプラットフォームにクレジットを返済した。オペレーションによる利益は0.38 ETHまたは230ドルで、取引手数料は35ドルとなった。

その後、ハッカーはさらに2000Ethereumを借りたが、しかし、利益はさらに少なく、8ドルの手数料を除いてEthereumで約160ドルだった。

このため、貨幣の価格は、最初のマニピュレータの際に0.05ドルから3.5ドルへ約7000%高騰し、そして数時間後、2回目のマニピュレータにより0.06ドルから3.9ドルへ6400%高騰した。

コメント