ハッカーはフラッシュ・ローン技術を使用。このような操作は次のように機能する。トレーダーは、レート差を利用し貨幣の転売で利益を得る機会に注視する。複数のトランザクションを1つに取りまとめる。「借金をする」「貨幣を買う」「貨幣を売る」「資金を返す」といった一連の行動が成功する。
このテクノロジーは、DeFiプラットフォームを攻撃するためによく使用される。
この際にハッカーはdYdXプラットフォームから2000Ethereum(120万ドル=約1億2500万円)を借りた。それでハッカーは購入を行い、その後トークンTENDを販売してプラットフォームにクレジットを返済した。オペレーションによる利益は0.38 ETHまたは230ドルで、取引手数料は35ドルとなった。
その後、ハッカーはさらに2000Ethereumを借りたが、しかし、利益はさらに少なく、8ドルの手数料を除いてEthereumで約160ドルだった。
このため、貨幣の価格は、最初のマニピュレータの際に0.05ドルから3.5ドルへ約7000%高騰し、そして数時間後、2回目のマニピュレータにより0.06ドルから3.9ドルへ6400%高騰した。