マリインスキー劇場、「マイヤへの贈り物」を上演へ=プリセツカヤ生誕95年

サンクトペテルブルクにあるマリインスキー劇場は、伝説のバレリーナ、マイヤ・プリセツカヤの生誕95周年に合わせ、プリセツカヤに捧げる1幕もののバレエを集めたコンサートを開く。マリインスキー劇場の歴史ある舞台には、マリインスキーバレエ団のスターたちが集結し、ワレリー・ゲルギエフ氏がタクトを振る。リア・ノーボスチ通信が、劇場からの情報として伝えた。
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アレクセイ・ラトマンスキー振り付けによる「マイヤへの贈り物」は、2015年に亡くなったマイヤ・プリセツカヤを追悼した作品で、ディアナ・ビシニョーワとボリショイ劇場のソリスト、デニス・サビンが、ペテルブルグで初めて上演する。音楽はサン=サーンス作曲による楽曲をプリセツカヤの夫であるロジオン・シェドリンが編曲した。

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ラトマンスキー氏は、記念のコンサートのためボリショイ劇場でこの作品を作り上げ、マリインスキー劇場の舞台で上演する。ソプラノを歌うのはクリスティーナ・アリエワ。コンサートでは、ヴィシニョーワが主役を務めるバレエ「カルメン組曲」、そしてドミトリー・ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番によるバレエ「コンチェルトDSCH」もプログラムされている。

マイヤ・プリセツカヤは亡くなる直前まで、斬新なバレエ、バレエ芸術の新たな方向性に関心を持ち、振付師ラトマンスキーの試みを最初に支持した1人でもあった。マリインスキー劇場で行われたバレエ「せむしの仔馬」、「アンナ・カレーニナ」の初演にも足を運んだ。

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マリインスキー劇場は、偉大なバレリーナを記念して、11月20日の生誕記念日に、アリーナ・ソモワ主演の「カルメン組曲」を上演、一方のボリショイ劇場はマリインスキーバレエ団のアーティストらが出演する記念ガラコンサートを開いた。

またプリセツカヤの95回目の生誕記念日に合わせ、シェドリンがゾーシェンコの短編をテーマにした新曲「猿の冒険」を発表。ペテルブルグで行われた初演は、ゲルギエフの指揮で、マリインスキー劇場オーケストラ、ポリーナ・マリコワによって演奏された。この曲はモスクワのコンサートホール「ザリャジエ」でも上演されることになっている。

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