インド南東で蔓延の原因不明の病気 究明調査続く

インド南東アンドラ・プラデシュ州エルール市で原因不明の病気が発生し、1人が死亡し約600人が入院している件で、同州行政府、医師、研究機関が本格的に原因究明調査に乗り出している。
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10日の日刊英字紙「ザ・タイムズ・オブ・インディア」によると、エルール市にはすでに専門家が追加派遣されており、市内食品市場の果物・野菜・牛乳の大規模な調査分析、飲料水・土壌の現況調査に着手する。

バスカール同州保健局長は「これまで同様、鉛と農薬がその他有毒物質と並び主な原因だと推定されている」と述べた。

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同局長によると、患者の血中重金属量は下がっていることから、慢性ではなく急性に有害物質が体内に影響を与える何らかの事例が発生した可能性があるという。

調査に合流したインド化学技術研究所の専門家らは、エルール市の病気の原因は他の要因に加え、鉛の含有量が高い老朽化した水道管にある可能性を指摘している。また飲料水源近くにあるバッテリーの溶接も関係しているとみている。

これより前、マラリアや高熱を媒介する蚊の対策として大量に使用される有機塩素物質が病気の原因だとする声もあった。

これ以前、インド南東部アンドラ・プラデシュ州エルールで原因不明の病気の集団感染が発生し、患者の1人が死亡したとの報道があった。

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