インド 蔓延の謎の病気の解明にWHO専門家が現地入り

インドのアンドラ・プラデシュ州エルール市で蔓延した原因不明の病気を解明するため世界保健機関(WHO)の2人の専門家が現地入りした。地元のタイムズ・ニュースTVによれば、すでに593人が被害に遭っている。
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エルール市とその近郊で原因不明の病気が突然蔓延したのは6日日曜。3-5分にわたるてんかんの発作、数分間の記憶喪失、突然の意識不明、頭痛、背中の痛みといった症状が多くの市民に一斉にみられた。

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原因究明のためエレール市にはすでに、国立栄養研究所、化学技術研究所、全インド医科大学から医師団が派遣されている。専門家らは、患者の血液、尿サンプルを検査し、食料、飲料水を調べている。

アンドラ・プラデシュ州政府はこれまで、水、牛乳に鉛、ニッケルの痕跡がみられたことから、これによる中毒が原因ではないかとする説を唱える一方で、あくまで前提的なデータであり、問題解明には補足的な調査が必要との見方を表していた。

地元マスコミは、エルール市が県都であるパシュチマ・ゴーダーヴァリ県は、飲料水問題を抱えていると報じている。エルールは、アンドラ・プラデシュ州の中でも最大の米の輸出地で、それを支える灌漑システムは19世紀に英国人エンジニアで将軍のアーサー・コットンによって築かれた。

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