一部州で票の無効化を求めたテキサス州の提訴 連邦最高裁が棄却

テキサス州のケン・パクストン検事総長(共和党)は11月3日に行われた大統領選の結果を巡り、民主党のジョー・バイデン氏が勝利した一部の州で回収された票を無効とすることを要求したが、米連邦最高裁判所は根拠不十分としてこの訴えを退けた。連邦最高裁の決定文書をもとにロイター通信が報じた。
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米国では週明けの14日にも選挙人による投票が行われることから、トランプ陣営は11月3日の選挙結果を巡る提訴を速やかに進める必要性に迫られている。そこでトランプ大統領は11日のツイートで、連邦最高裁に対し、テキサス州による提訴を審議するよう呼び掛けた。

連邦最高裁が大いなる叡智と勇気を誇示すれば、史上最大の訴訟で恐らく米国人は勝利し、それによって選挙結果は再び敬意を集めるようになるだろう!

一方、連邦最高裁の判事らはテキサス州がほかの州における選挙結果に介入する根拠はないとして、テキサス州最高検察による提訴を棄却した。

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テキサス州のパクストン検事総長はバイデン氏が勝利した複数の州で、票の無効化を求めた訴えを連邦最高裁判所に対して行った。この訴訟には全米でおよそ20の州に加え、連邦議会の上院と下院を合わせて180人以上の議員らが加わり、ペンシルベニア州ジョージア州ウィスコンシン州ミシガン州の政府が新型コロナウイルスの感染拡大を口実に不当に選挙法を改正したとして、これらの州における選挙結果を争う姿勢を示していた。

トランプ大統領は「米国を救うため」、自ら関係者として訴訟に関わる姿勢を示し、訴訟を審議するよう公けに連邦最高裁の判事らに呼び掛けていた。

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暫定の集計結果によれば、バイデン氏は当選に必要な270票を超え、複数の州で合計306人の選挙人を獲得した。主要な米メディアは大統領選挙で民主党候補のジョー・バイデンの勝利を報じており、多くの世界の指導者がバイデン氏の勝利を祝福した。

一方、トランプ氏は敗北を認めておらず、大統領の顧問弁護士らは複数の州裁判所で選挙結果について異議を唱えているが、現在までに重大な選挙違反の証拠は見つかっていない

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