大統領補佐官らも気を揉む 国政ほぼ放置状態のトランプ氏

トランプ米大統領の補佐官らは、現在トランプ氏が国政にほとんど注視せず、ジョー・バイデン氏が勝利した選挙戦の結果を無効にする計画の策定に全神経を傾けているとして憂慮している。ニューヨークタイムズ紙が23日、こうした記事を掲載した。
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ニューヨークタイムズ紙によれば、トランプ氏は「米国民に記録的な速度でコロナウイルスが蔓延している事態にありながら、国政の中心部からほぼ完全に遠のいてしまい」、なおかつ「経済テコ入れ策に関する法案の話し合いでもなんの役割も演じていない」。ニューヨークタイムズ紙は、この情報源は「政権に現在勤務している職員、元職員、共和党員、大統領の同盟者ら数十人」と書いている。こうした情報を根拠にニューヨークタイムズ紙は「彼(トランプ氏)の無秩序な行動、自らの義務の放置には最も忠実な側近の補佐官らも憂慮している」と結論付けている

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記事は、「大統領補佐官の大多数は、トランプ氏が1月20日間近にホワイトハウスを出ると思っている」、「彼(トランプ氏)が選挙結果を無効にする試みにどれだけ深入りするか、ホワイトハウスからの退去を拒否するか、または(政権にいる)最後の数週間で政治面で一方的な決定をとるかは理解しがたい」とまとめている。

「現職の大統領補佐官らは、トランプ氏が衝撃的行動をとらぬよう、自分が聞きたいことを囁く人間のいうことに耳を傾けようとしないよう、毎日のようにトランプ氏を抑制し続けていると語っている。」

米大統領選挙戦の結末

米大統領選挙は11月3日に行われた。12月4日、選挙人団は投票結果を確定し、これにより、ジョー・バイデン候補は正式に次期米大統領に選出された。トランプ氏は敗北を認めず、一連の州での票の集計作業に不正があったとして裁判に訴えたものの、トランプ氏の法律家らの試みは成功せず、最高裁判所もこの訴えを取り下げた。

次期大統領の就任式は年明けの1月20日に行われる。

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