日本「国産トマホーク」開発へ 新型対艦誘導弾の射程2000キロ、12式は1500キロに延伸

日本政府は新型対艦誘導弾の開発を進めているが、28日、その射程距離が2千キロに及ぶことが明らかになった。配備が実現すれば自衛隊が保有するミサイルでは最長射程となる。また陸上自衛隊が運営する12式地対艦誘導弾の射程を将来は1500キロに延伸する案も浮上。「国産トマホーク」ともいえる長射程ミサイルの整備を進めることで、自衛隊の抑止力強化につなげるとみられている。複数の政府関係者の話をもとに産経新聞が報じている。
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新対艦誘導弾は防衛装備庁が2018年から研究をはじめ、今年度までに計105億円の関連予算を計上。2022年度までに試作品を開発し、同年度中に性能試験を行う計画という。

戦略的な対立の板挟みとなる日本
射程は約2千キロで、日本からの地上発射でも中国や北朝鮮が射程に入る。ステルス能力や高機動性も追求するという。地上発射に加え、艦船や航空機からの発射も可能にする。

12式地対艦誘導弾は、今月18日の閣議で射程の延伸が決定した。当面は従来の約200キロから900キロ、最終的に1500キロに延ばすという。

これらが実現すれば射程1600キロ以上とされる米国の巡航ミサイル「トマホーク」にも匹敵する。長射程ミサイルの導入について日本政府は「自衛隊員の安全を確保しながら相手の攻撃を効果的に阻止する」と説明。主に島嶼(とうしょ)防衛を想定していることが明らかだ。

南西諸島に配備した場合、1500キロで平壌を、2000キロで北京をほぼ射程に収める。

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