トランプ氏、ペンス副大統領による修正第25条の発動を恐れず

ドナルド・トランプ大統領はマイク・ペンス副大統領が合衆国憲法修正第25条を発動して大統領職からの罷免に向けて行動を起こすとは考えていない。ブルームバーグが消息筋による証言をもとに報じた。
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先にCNNテレビはマイク・ペンス副大統領が合衆国憲法修正第25条の発動を可能性として検討していると報じた。仮に修正第25条が発動されれば、トランプ大統領は罷免され、副大統領が代行として大統領職に就任する。

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一方、ブルームバーグによると、ペンス副大統領は修正第25条の発動は非現実的と考え、大統領を罷免するために行動を取る可能性は検討していないという。トランプ大統領や側近も民主党による「度が過ぎた真似」とみなしており、仮に下院で弾劾訴追決議案が採択されたとしても上院で有罪判決が下る可能性は低いと見ている。

また、NBCテレビの消息筋もペンス副大統領が修正第25条を発動する可能性は低いとしており、「最も望ましいアプローチは、時を待つこと」(トランプ大統領の任期切れ)と報じている。

なお、NBCニュースによると、トランプ大統領は5人の死者を出した1月6日の議事堂占拠事件以来、ペンス副大統領に連絡を取っていないという。事件当時、議事堂にいたペンス副大統領は安全な場所への避難を余儀なくされていた。しかし、トランプ大統領はペンス副大統領の安否について確認すら取らなかった模様。占拠事件当時、トランプ大統領の支持者らはペンス副大統領の「お尻をたたいた」という。トランプ大統領は現時点で、副大統領に対する脅迫行為を批判する声明は発表していない。

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1月6日、トランプ大統領は支持者らを集め、「議事堂の弱腰共和党議員らを助けよ」という趣旨の発言を行った。その直後、支持者らは米議事堂に突入して占拠した。その際、米空軍のベテラン隊員(女性)が射殺されたほか、警官が負傷、後に死亡が確認された。加えて、3人が騒動の最中に死亡した。議事堂ではジョー・バイデン氏の大統領選における勝利を確定する会議が行われていたが、支持者らの侵入によって会議は数時間にわたって中断された。この占拠事件を受けて、大統領の辞職を求める声が与野党から上がっている。

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