英国からの帰国者の検査結果についてコメントしたポポワ長官は「1名に新型コロナ変異種が確認された」と語った。
ロシア初の変異種感染者となったその1名の体調は問題ないという。
「英国型」コロナウイルス変異種が検出されたのは12月末のことで、現在その人物は感染状態にはない。
ポポワ長官は「現在ロシアでPCR診断に使われている検査方法は変異種も検出することが確認されている。また現時点で、国内で認可を受けたワクチンは変異種にも有効」と語った。
世界保健機関(WHO)は1月5日、英国で発見された新型コロナ変異種は41か国で確認されていると発表している。
新型コロナウイルスの新たな変異種
英国のハンコック保健相は12月14日、国内で新型コロナウイルスの変異種が検出され、これがイングランド南東部での急速な感染拡大に関係している可能性があると発表した。現時点での分析によると、変異種は従来種よりも感染速度が速く、感染力は70%余り強い可能性があるという。
一方、現在のところ、変異種が致死率や重症率を上げる証拠は見つかっていない。この変異種はすでに8カ国で確認されており、ロシアを含む一連の国が英国との航空便を一時停止した。日本は当初、英国からの入国者に対する水際対策を強化すると発表。28日になり、政府は全ての国・地域からの外国人に関し、条件付きで認めてきた新規入国を来年1月末まで一時停止すると決定した。