米下院、トランプ大統領を弾劾訴追 今週にも弾劾裁判開始か

米下院は13日(日本時間14日)、米連邦議会でドナルド・トランプ大統領の支持者による襲撃で「反乱を扇動」したとして、賛成多数でトランプ大統領を弾劾訴追した。米メディアが伝えた。
この記事をSputnikで読む

決議案は賛成232、反対197の賛成多数で可決された。今後、弾劾手続きでは上院で弾劾裁判が開かれる見通しだが、トランプ氏の任期は1月20日まで。

言論の自由が危機に=トランプ大統領

ロイター通信は関係筋の話として、上院共和党指導部が15日にも弾劾裁判を開始する可能性を検討していると伝えた。

これより前、マイク・ペンス米副大統領は下院のナンシー・ペロシ議長に宛てた書簡の中で、トランプ氏の職務不履行を理由に合衆国憲法修正第25条の発動により大統領を罷免する民主党の計画に反対する意向を示した。

先に動画共有サイト「ユーチューブ」は、トランプ氏のチャンネルで「最近暴力を扇動した」とする動画を削除した。


1月6日、トランプ大統領は支持者らを集め、「議事堂の弱腰共和党議員らを助けよ」という趣旨の発言を行った。その直後、支持者らは米議事堂に突入して占拠した。その際、米空軍の退役軍人(女性)が射殺されたほか、警官が負傷、後に死亡が確認された。加えて、3人が騒動の最中に死亡した。議事堂ではジョー・バイデン氏の大統領選における勝利を確定する会議が行われていたが、支持者らの侵入によって会議は数時間にわたって中断された。この占拠事件を受けて、大統領の辞職を求める声が与野党から上がっている。

コメント