新型コロナウイルス

WHO ファイザー製コロナワクチンと高齢者死亡に「関連は見いだせず」

世界保健機関(WHO)ワクチン安全性小委員会は、米ファイザーと独バイオエヌテックが共同開発したコロナワクチン(BTN162b2)接種と高齢患者の死について、関連性は見いだせなかったとした。22日、WHOが小委員会の見解を発表した。
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「世界の実践に矛盾」 WHOはなぜファイザーだけに「青信号」?
欧州医薬品庁とウプサラモニタリングセンターの専門家は死亡状況の調査を行った。「これまでの情報を入念に、科学的に分析したうえで」小委員会は「現在までの報告は、BNT162b2投与により健康が脆弱な患者や高齢者の死亡率、あるいは何らかの異常事態が予想外あるいは疑わしく増加したと判断させるものではない」との結論を出した。専門家によると「現時点の情報では同ワクチンが死を促す証明にはならない」という。

小委員会は、BNT162b2接種はリスクと好効果を考慮すると「高齢者にとって引き続き有益である」との考えを示した。現時点で「同ワクチンの安全性に関する推奨を見直す」ことは勧めていない。各国には「同ワクチン安全モニタリングの継続」を求めている。

ノルウェーのワクチン接種後の死亡事例について

ノルウェーではファイザー社・バイオエヌテック社の共同開発ワクチン接種後に23人が死亡。1月14日にノルウェー医療庁が発表した。死亡事例はすべて、免疫力が低下した80歳以上の高齢者に確認された。ノルウェー公衆保健研究所は1月15日、ファイザー社によるノルウェーをはじめとする欧州地域への新型コロナウイルスワクチンの供給は来週から一時的に削減されると発表した。

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