筆者:ヴィクトリア・ニキフォロワ
米独ファイザーは文字通り万人に接種を強要している。しかもこれは接種による死亡、副作用の件数が毎日のように増えているにもかかわらず行われているのだ。ドイツでの死者数は10人。ノルウェーは1月17日までに29の人命が失われた。それでもノルウェー医薬品局のステイナー・マドセン医療ディレクターは記者団に対し、ファイザーのワクチン接種スピードはこれまでと変わらないと断言している。
欧州医薬品庁との合意の際にファイザーがワクチンの副作用に社が責任を負うという条項にサインを拒み、その主張を通した点は注目に値する。こうした実践は米国では広く用いられているが、欧州の審査管理では受け入れられていない。欧州ではあらゆる法規の遵守に厳しく目を光らせ、メーカーは入念に調べられるのが普通だ。
「スプートニクⅤ」を開発したアカデミー学者でガマレヤ研究センターのアレクサンドル・レオニードヴィチ・ギンツブルグ所長は、こうしたプロセスについて現在、「スプートニクⅤ」ワクチンの製造元が行っているとして、次のように語っている。
「プーチン、メルケル両首脳の『スプートニクⅤ』の共同生産についての合意に関して、我々のところには2時間にわたって最も難しい問いが投げかけられ、ワクチン生産のためのあらゆる条件がこちらに整っているかどうか調べられた。このコントロールはファイザーに対して行われているコントロールよりも遥かに深く、込み入ったものだった。欧州の審査管理がファイザーに対して行っていることは世界全体の実践と矛盾しており、メーカーからはあらゆる責任が取り除かれている。」
ファイザーとバイオエヌテックのワクチンによる副作用や死亡は、その製造にRNA技術が使用されたことによるものだ。こうしたワクチンの使用はこれまで動物に対してのみで、人間に使われたことは一度もない。つまりRNA技術によってどんな予想外の結果が引き起こされるかは詳らかにされていないということだ。
このメソッドとは、人体組織にコロナウイルスのリボ核酸(RNA)のカットした一部を注入するというもの。理論上は人体はこれに反応し、抗体を生成して免疫を得るはずだが、ギンツブルグ氏は一番の問題はRNAがあまりにも不安定なことにあると指摘している。RNAは常に変化してしまい、製造の過程でさえも変化が起きるため、ワクチン毎に異なるRNAが入る恐れがある。
こうした分解されたRNAは人体に入ると予測不可能な様々な結果を招く恐れがある。ギンツブルグ氏は「イスラエルでは接種後に顔面麻痺が複数の人に起きたが、体内で他にどんな副作用が出てくるか、その全貌は明らかにされていない…」と語っている。
全体から察するにファイザーの幹部は接種でこうした問題が出ることは最初から知っていた。治験が終了したその日にファイザーの株価は15%値上がりした。同社のアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は持ち株を処分し、550万ドル(5億7000万円超)の富を手にしたし、サリー・シュズマン副社長も220万ドル(およそ2億3000万円)分の株を売却した。
どんなワクチンもその試験段階で最も重要なのが多数の被験者への大量接種である。この段階をファイザーはスルーしている。だが同社のワクチンの現在の用いられ方は文字通り大量接種試験に他ならない。それが警告も、リスクへの賠償金も、人間の命、健康への配慮もこれっぽっちもなく行われているのである。