オンライン会議に参加した大学生の1人は「現在、動画共有サービスYouTubeでは、あなたがゲレンジーク(黒海沿岸に位置するリゾート地)に宮殿を所有しているという調査動画がトップになっています。ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ(プーチン大統領)、これは真実なのでしょうか?」と質問した。
プーチン氏は、「宮殿」については10年以上前から議論されており、もしこの「宮殿」がプーチン氏のものであるならば、それを証明する何らかの書類があるはずだと指摘した。
またプーチン氏は、動画で言及されている人たちについて、その一部は知らないが、何人かは友人であり、プーチン氏が大統領になる前にビジネスを始めた人もおり、当時プーチン氏自身はビジネスに興味を持ったことがなかったと語った。
ロシア大統領報道官は、ロシア大統領府は建物の所有者の名前を公表しないと発表し、建物は大統領府とは関係がなく、その所有者は個人企業家だと指摘した。
ロシア連邦保安庁は27日、国境警備のために同地域には飛行禁止区域が存在すると発表し、飛行禁止区域は北大西洋条約機構(NATO)ブロックのメンバーを含む一連の隣接国の諜報活動の高まりに関連して設定されたと説明した。
ロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏率いる団体「反汚職基金」は今月19日、「プーチン氏の宮殿」に関する調査をまとめた動画を公開した。 1月27日の時点で、この動画はYouTubeで9500万回以上再生されている。動画の中でナワリヌイ氏は、黒海沿岸(ゲレンジーク)のイドコパス岬にある豪華な建物はプーチン氏のために建てられたと主張している。反汚職基金は建設費について、総額1000億ルーブル(約1400億円)と推定している。また動画では、隣接する総面積およそ300ヘクタールのブドウ園と2つのワイン醸造所についても言及されている。
反汚職基金は、同基金の情報に基づいて建物とプーチン氏の関係について結論を出しており、建物の建設費用と維持費は国営企業やプーチン氏の知り合いが負担し、敷地の警備は情報機関が担当しているとしている。