パスツール研究所が2010年にカンボジア北東部に生息するコウモリから得られた病原体ウイルスの研究を行ったところ、その2つのウイルスがCOVID-19を引き起こすSARS-CoV-2に92.6%の割合で酷似していることがわかった。これによってSARS-CoV-2 サンプルに一番近いウイルスが中国の領域外にあったことが明らかになった。
COVID-19の感染拡大が始まったのは2019年末、中国の武漢だった。その3か月後の2020年3月には世界保健機関(WHO)は世界がコロナウイルスのパンデミック状態にあると宣言。現在、武漢では12か国の感染症医による国際調査団が活動しており、 COVID-19の感染源を特定する作業を行っている。調査団は中国南部のコウモリが生息する洞窟、コロナウイルスに感染したコウモリを販売していたと思われる武漢の海鮮市場を視察している。
研究者らは、一部にはコロナウイルスの感染源が必ずしも中国国内にあるとは断定できないとする見解もあるものの、武漢から作業を開始するほうが感染源はより迅速に発見できる可能性があると見ている。
スプートニクがすでに報じたように、医師らはCOVID-19感染者の新たなリスク・グループを次々と発見している。最近の研究では精神疾患を抱える感染患者のほうがそうした疾患のない感染者に比べ 死亡率が3倍も多いことが明らかになっている。
関連ニュース