クラーク氏は、戦争になればロシアや中国などの国が軍備を重視し、その防衛力を強化すると指摘している。そのため、順応力と安定性という米国の従来の戦争遂行の原則は、二番目のプランで適用されることになる。
さらにクラーク氏は、現在の米軍は非正規軍が参加する戦争で戦う準備ができていないことに懸念を示している。
同氏は、「重装備で頑丈に守られた軍艦、軍用機や軍団が優先されるが、これらの部隊はコストがかかるため、大量に利用することはできない」と指摘している。
同氏は、これらの点について、情報の探索と意思決定が最前線で行われるシナリオを優先するように国防総省に求めている。特に同盟国の長期封鎖や検疫、水域や空域での作戦を禁止するように提言している。
記事によると、現在の米軍ではこういった紛争の特性はまだそれほど広く認識されていないという。このためクラーク氏は、これらのシナリオは実際、国防総省にとって最悪のものであるようにみえると指摘している。
同氏は、「細かいことは考慮していない」がゆえに米国がロシアや中国に負けてしまうことは残念なことだと考えている。
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