その男性は入院時、高熱、著しい呼吸困難、心拍数上昇、血中酸素飽和度が82%の状態だった。入院前は、発熱、筋肉痛、乾いた咳が10日間続いていたという。
男性は入院10日目、容態がさらに悪化したため人工呼吸器を装着することとなった。
入院21日目、男性が発作を起こしたことから、脳のCT検査を実施。そこでPRESを発症した可能性があることが分かった。
その後男性の容態は徐々に安定し、人工呼吸器は外されたものの、神経学的検査の結果、視力低下を自己では認識できないという特徴的な症状を示すアントン症候群とともに、完全な皮質盲を発症していることが判明した。
男性は身体的にも神経の領域も徐々に回復し、形や色を認識するようになり始めたものの、視力は全く戻っていない。
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