米国の外科医 顔と両腕の移植に初めて成功

米国の外科医が交通事故で火傷を負った男性に顔と両腕の同時移植を行い、世界で初めて成功した。AP通信が報じている。
この記事をSputnikで読む

同通信によると、米ニュージャージー州在住のジョー・ディメオさんは2018年、夜勤明けの帰宅途中に居眠り運転をしてしまった。ディメオさんの車はガードレールに衝突し、車はひっくり返り炎上。これにより、ディメオさんは体の80%に火傷を負った。

​この事故の後、ディメオさんは4ヶ月間入院し、手術を20回受けた。ディメオさんは手の指とまぶたを失い、顔や首には動かしづらくなるほどの傷が残った。医師らは2019年、亡くなったドナーの顔と手をディメオさんに移植する手術を行うことにした。

事故で腕を失ったアイスランド男性 両腕両肩の移植手術成功【動画・写真】
23時間にも及ぶ手術では、髪の生え際から首までの全ての皮膚と軟骨、頬骨の一部、鼻の骨、下あごの骨がディメオさんに移植された。

ディメオさんは移植手術から半年後、目をまばたきさせたり、眉を上げたり、しわをよせたり、服を着たり、愛犬と遊んだり、ゴルフまでできるようになった。しかし、組織の拒絶反応を防ぐために、免疫抑制剤を一生服用しなければいけないという。

関連記事

ロシアの医師らが患者の心臓から2本の針を取り出す

コメント