マオリ党とは、先住民族のマオリ族が、固有の権利を主張するために2004年に結成した政党。2020年の総選挙では議席を獲得している。
マオリ党の党首ラウィリ・ワイティティ氏は9日、国会にネクタイを着けずに現れた。その後、トレヴァー・マラード議長とワイティティ氏の間でドレスコードについて激しいやりとりを交わすことになり、議場から追い出されることとなった。その日、ワイティティ氏はネクタイの代わりにマオリ族の伝統的なペンダントを首から下げていた。
英BBCによると、ワイティティ氏はそのやりとりの中で、自身は「マオリのビジネスウェア」を身につけていると述べていた。
この一件は、ニュージーランド国内外で報道された。マラード議長は10日、小委員会でマオリ族のペンダントがビジネスの服装に該当するかどうかを議論。その結果、小委員会の過半数がネクタイの義務化を撤廃することに賛成したという。
同国のジャシンダ・アーダーン首相は9日、ネクタイの着用拒否に反対していないと記者団に語った。首相は、「この問題は解決できると確信している。私はほとんどのニュージーランド人がネクタイを気にしているとは思わない」と述べていた。