テキサス州では電気代が固定制と変動性の2種類となっている。今回、価格が高騰したのは後者の契約をしている一般の利用者で、価格は電気市場の価格に左右されている。
請求書が高額になった背景には、電気価格の急激な高騰がある。米国では日本と同じくセントラルヒーティングの仕組みが無く、エアコンで暖を取る家庭が一般的となっている。電気需要の拡大により、テキサス州では電気代の卸売り価格が50ドルから9000ドル(5200円から95万円)まで跳ね上がったという。州内に暮らす男性はひと月当たりの請求が1000ドル(約10万5600円)に達したという。男性は65平方メートルのマンションに暮らしており、室温は16度に保っていたとのこと。また、別の家庭ではひと月あたりの電気代が3800ドル(約40万円)にまで達した。一方、その家庭が昨年に支払った年間の電気代は1200ドル(約12万6000円)だった。また、別の住人はなんと1万7000ドル(約180万円)の電気代を請求されたという。一方、男性が先月に支払った電気代は660ドル(約70万円)だった。
米国では記録的な寒波が各州で確認されている。テキサス州と一部の州では悪天候により大規模停電が発生しているほか、石油化学コンビナートやその他工場の稼働がストップしている。
この寒波により全米では50人近くが死亡した。