危険な脳の異常を2つ持つ女性 ロシアの外科医が手術に成功

ロシアのノボシビルスクにある国立医学研究センターの外科医が、稀な先天性血管異常を2つ持つ女性(38)の手術に成功した。同センターが24日、発表した。
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女性は、MRI検査で先天性の脳の異常である脳動静脈奇形(脳の血管が異常に絡み合っている状態)と海綿状血管奇形(血管に血液が詰まり球状の塊がある状態)があることが分かった。このため女性には、これらの異常によって破裂や内出血が起こる危険性があった。

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同センターによると、この2種類の異常が発生する確率は、100万人のうちおよそ2人だという。

その女性は医師に、全ては最初は気にもとめていなかった定期的に起こる頭痛から始まったと話したという。頭痛の痛みは徐々に増していき、勘違いをしたり、自分がどこに行くのか、なぜ目的地に向かっているのかを忘れるようになったという。女性によると、1日に頭痛が4度起きた時は、方向感覚が分からなくなった。そのため女性の夫は、子どもを妻のそばに置いておくことを恐れるようになったという。

同センターは、「女性は手術後、てんかんの発作が起こらなくなり、現在は退院の準備を進めている」と発表している。

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