2月中旬に米議会上院で開かれたトランプ氏の弾劾裁判でマコーネル議員は弾劾に反対票を投じたものの、1月6日に発生した連邦議会占拠事件についてはトランプ氏自身に責任があるという、批判のコメントを発表していた。これを受けてトランプ氏はマコーネル議員の対応を厳しく批判していた。
一方、FOXニュースの生中継に出演したマコーネル議員はトランプ氏が出馬したとして、これを支持するか、と質問されると、「党の候補者という意味で? もちろん」と回答した。
ザ・ヒル紙によると、マコーネル議員が弾劾裁判終了後に共和党はトランプ氏との関係を断絶するという明確なサインを出していただけに、この発言は「劇的な展開」になったという。
米下院は1月13日、ドナルド・トランプ大統領(当時)が支持者らに「反乱を扇動」したとして、弾劾措置決議案を採決し、同案は賛成232、反対197の賛成多数で可決された。下院は25日に弾劾訴追決議を上院に送付。上院は2月9日、トランプ元大統領に対する弾劾裁判の合憲性について採決を行い、賛成多数で合憲とした。共和党からは6人が離反して賛成票を投じた。2月13日夜に上院では弾劾に関する採決が行われたが、賛成票が3分の2に届かなかったため、弾劾は実現しなかった。無罪確定を受けてトランプ氏は支持者に対し、今後の政治活動に向けた協力を呼び掛けている。