ナワリヌイ氏に関連した対露制裁、EUと連携して急ぐ=米国務省

米国はロシアの野党指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏を巡る状況を優先事項として認識し、ロシア政府に対する制裁を欧州連合(EU)と緊密に連携して検討している。米国務省のネッド・プライス報道官が1日の記者会見で明らかにした。
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先にCNNテレビは政府消息筋の証言を引用し、米国がナワリヌイ氏の中毒事件と逮捕を巡り、ロシアに対する裁を今週中にも発表すると報じていた。

この点について国務省のプライス報道官は1日の記者会見で、ロシアに対する制裁準備を急ぐ考えを示した。

我々はこの点について、急を要する問題として対応してきた。我々は唯一の立場からのみ発表すべき問題として認識している……この点について私は時間的な制約を設けたくはないが、我々は急を要する優先事項と認識している。

プライス報道官によると、米国はナワリヌイ氏やほかの政治犯に関するロシアの人権問題を、EUのパートナーやその他の同盟国と協調して追及していくという。プライス報道官は会見で、「我々の活動がEUにとってサプライズになることはなく、むしろその逆である」と発言し、EUと連携して対応を進める姿勢を強調した。

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ロシアの野党指導者として知られるアレクセイ・ナワリヌイ氏は現地時間の17日夜、治療先のドイツから帰国し、モスクワのシェレメチェボ国際空港に到着して間もなく当局に拘束された。ナワリヌイ氏はこれまで2度の横領容疑で執行猶予付きの有罪判決を受けていた。加えて12月末には新たな横領容疑が発覚したことにより、ロシア連邦検察委員会はナワリヌイ氏を再び起訴していた。

また、猶予期間中に犯した一連の違反行為によりナワリヌイ氏は2020年12月29日以降から当局の捜査対象となっていた。

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