南相馬市のビーチは日本でも有数のサーフスポット。しかし2011年3月11日、巨大津波と原発事故の2つの大災害に見舞われることとなった。
鈴木さんの持ち家と経営するサーフショップは津波によって流され、さらにその後、震災の影響で両親も失った。手元に唯一残ったのは、逃げる際に使った車に積まれていたショートボード2本のみだった。
同年夏、鈴木さんは再びビーチを訪れた。「心が痛む景色だったが、海は前と同じようにそこにあった。今、自分が入らなければ、この海は永遠に死んでしまうと思った。」そう決心い、サーフィンを再開した。
この日以来、鈴木さんは元旦をのぞいて毎日ビーチを訪れているという。