韓国、アストラゼネカ製ワクチンの接種対象を65歳以上に拡大

11日、韓国はアストラゼネカ製の新型コロナワクチンの接種対象を65歳以上に拡大すると決定した。
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韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相は、「65歳以上の人へのワクチン接種は、アストラゼネカ製のワクチンの有効性を判断する材料が不足していたため、先延ばししていたが、最近、英国で高齢者に対する有効性を証明するデータが発表された」と述べた。

今回の決定は、アストラゼネカワクチンが感染の予防と高齢者の入院件数を減少することを示すデータが英国とスコットランドで発表されたことを根拠に下された。

英国の保健機関は、ワクチンには、1回接種を受けた80歳以上の人のコロナ感染症による入院を予防する有効性が80%超あるとした研究結果を発表していた。

豪保健相 アストラゼネカのワクチン接種後に入院

アストラゼネカ製のワクチンの接種対象が65歳以上に拡大されたことを受けて、韓国ではワクチン接種の動きが加速化される可能性がある。

韓国政府は、アストラゼネカワクチンの2回目の接種は、およそ350万人を対象に、5月末から6月初旬にかけて行われるとしている。

これより前、スペインはアストラゼネカ製の新型コロナウイルスのワクチンの高齢者向けの接種を行わないと決定した。アストラゼネカ製のワクチンの問題については南アフリカでも指摘されている。南アの研究者らからは、蔓延するウイルスの菌株への同ワクチンの有効性を疑問視する声があげられ、補足の調査が終了するまで、接種は一時中断されている。


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