原子力規制委員会はことし1月、同原発で作業員が誤って侵入者を検知する設備を損傷させたと東京電力から報告を受け、現地で立ち入り検査を行った。
その結果、今回損傷した検知設備とは別に、複数の検知設備が昨年3月以降壊れていた可能性があり、代替措置が取られていなかったことが判明した。
これについて更田豊志委員長は16日の記者会見で「核物質防護の評価上、極めて深刻な状態にあった」と述べ、4段階評価のうち、最も深刻なレベルの「赤」に当たるとの暫定評価を明らかにした。規制委の発足以来、最も深刻なレベルと評価される初めてとなる。
同委員会は今後、評価を確定し、東京電力の処分などを検討する方針。
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