旧管制塔は、成田空港の中心部にある高さ64メートルの建物。1978年の開港以降、航空機の管制業務が行われてきた。1993年に現在の管制塔が建設された後は、駐機場の航空機を誘導する「ランプコントロール」などを担ってきたが、建設から約半世紀が経ち老朽化したため、解体が決まった。
解体工事は、旧管制塔をシートでカバーし、天井部分などの部材をクレーンで下ろす作業から始まった。
成田空港の建設は1966年に閣議決定されたが、地元の成田市三里塚などの住民が反発して、いわゆる「成田闘争」に発展。旧管制塔は開港直前、空港反対派によって占拠されるなど、成田空港の歴史を伝える象徴的な場所とされてきた。
解体工事はことし8月までの予定。
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