成田空港の旧管制塔、解体工事始まる 成田闘争の象徴

成田空港の建設に反対する運動の「成田闘争」で、開港直前に過激派によって占拠されるなどして闘争の舞台となった旧管制塔が、老朽化によって撤去されることになり、解体作業が17日から始まった。NHKをはじめ日本のメディアが報じた。
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旧管制塔は、成田空港の中心部にある高さ64メートルの建物。1978年の開港以降、航空機の管制業務が行われてきた。1993年に現在の管制塔が建設された後は、駐機場の航空機を誘導する「ランプコントロール」などを担ってきたが、建設から約半世紀が経ち老朽化したため、解体が決まった。

解体工事は、旧管制塔をシートでカバーし、天井部分などの部材をクレーンで下ろす作業から始まった。

成田空港の建設は1966年に閣議決定されたが、地元の成田市三里塚などの住民が反発して、いわゆる「成田闘争」に発展。旧管制塔は開港直前、空港反対派によって占拠されるなど、成田空港の歴史を伝える象徴的な場所とされてきた。

解体工事はことし8月までの予定。

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