金与正氏は、KCNAを通じて出した談話で、文在寅大統領が先週の演説で北朝鮮が新型の弾道ミサイル発射したことについて「対話の雰囲気に困難を与えるのは好ましくない」と表明したことに対して「非論理的でずうずうしい」と反発した。また、金与正氏は韓国のこのような行為が「米国の強盗のような主張と不思議なほどよく似ている」と強調した。
北朝鮮は日本時間で25日午前7時6分、2発の新型弾道ミサイルを発射した。北朝鮮による弾道ミサイル発射は昨年3月29日以来。NHKは防衛省関係者の発表を引用し、日本の排他的経済水域(EEZ)の域外に落下した模様だと報じた。また、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、新たに開発した「新型戦術誘導弾」の発射実験を行ったと発表した。
ジョー・バイデン米大統領は北朝鮮による弾道ミサイル発射について、国連安全保障理事会の決議に違反するとして批判し、北朝鮮側がさらに事態をエスカレートさせる場合、同盟国、友好国と共同で必要な措置に出ると警告した。
北朝鮮当局は29日、弾道ミサイル発射をめぐる反応を受け、さまざまな国の行動を評価する際のダブルスタンダード(二重規範)を用いたとして国連安全保障理事会を批判した。
29日、リンダ・トーマス・グリーンフィールド国連駐在米国大使は、米国が、北朝鮮が新型の弾道ミサイル発射したことを受け、国連が発動可能な追加措置について検討していることを明らかにした。