AP通信によると、2006年に創設されたキャンプ7には、最も危険な受刑者が収容されている。
特に、キャンプ7の囚人は「過酷な尋問」を受けていたことが報告されている。米軍は、このキャンプ7の存在を長い間認めていなかった。
2017年には、キャンプ7に収監されていたソマリア人のグリッド・ハッサン・ドウラド氏が、同キャンプの受刑者らが毎日独房で心理的な拷問を受けていたことを明らかにしている。
米軍司令部の声明によると、キャンプ7の受刑者は隣接するキャンプ5に移され、これでグアンタナモの収容所の受刑者全40人が2つの施設に収容されることとなった。
世界で最も過酷な刑務所
グアンタナモの米軍基地収容所は、2001年9月11日の同時多発テロ事件後、2002年にジョージ・W・ブッシュ元米大統領によって設立され、国際テロリストなどの容疑者が収監されている。また2003年には、同収容所に約700人に収容されていた。
国連の報告によると、グアンタナモには現在40人の受刑者がいるが、そのうち起訴や判決を受けたのはわずか9人。人権活動家やメディア関係者は、この収容所の閉鎖を求めている。