チヴィタ・ディ・バーニョレージョは、2500年以上前にイタリア中部の先住民族エトルリア人によって築かれた都市。当時、町は今よりもずっと大きく他の集落と繋がっていたが、地滑りや地震、浸食などの自然災害により町の規模は徐々に縮小。3分の1が消滅してしまったとされている。
町は「トゥーフォ」と呼ばれる柔らかい凝灰岩でできた断崖絶壁の上に残され、現在も崩壊が危ぶまれている。2006年、世界遺産基金の「消滅の危機にある歴史的建造物100選」にも選出されている。
町には平均して10人から14人ほどの住民が暮らしおり、約300メートルの一本の橋が町へアクセスする唯一の手段となっている。