古い壁紙の下から聖書を題材にしたフレスコ画が見つかる 米国

米マサチューセッツ州で、購入したばかりの家のリフォームを始めた女性が古い壁紙をはがしたところ、聖書を題材にしたフレスコ画が見つかった。フレスコ画は、奇妙、さらには恐ろしさも感じさせるような技法で描かれていた。サウス・コースト・トゥデイが報じた。
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アンバー・オートリさんとケイティさん姉妹は、購入したばかりの家のリフォームを始め、部屋の古い壁紙をはがしたところ、床から天井まで壁一面に描かれている聖書を題材にしたフレスコ画を発見した。

フレスコ画には、天使やイエス・キリストの磔刑などが描かれていた。1人の天使は、赤いブラウスと青いロングスカートを着用し、サンダルを履いている。この天使は女性の顔をしており、髪の色は黒系で、翼は黄色、手には黒っぽい色のボールのようなものを持っており、頭上にはFATE(運命)と書かれていた。

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イエス・キリストの磔刑を描いたフレスコ画には、聖書によると、ゴルゴタの丘でイエスと一緒に十字架にかけられとされる2人の強盗も描かれており、十字架の上には花などを持った天使がいる。

2人目の天使は青い翼を持っており、茶系と青色の服を着用し、手には同じく黒っぽい色のボールのようなものを持っている。頭上には、Saint Teresa(聖テレサ)と書かれている。

またフレスコ画には、茶色と青色の服を着て腰にベルトを巻いた女性も描かれている。女性は右手のこぶしを振り上げ、左手には柄の部分が十字架の剣を持っている。オートリさんは、この女性はジャンヌ・ダルクを彷彿させると語っている。サウス・コースト・トゥデイが報じた。

またフレスコ画には、2.47という数字も書かれていた。これについてオートリさんは、フレスコ画が制作された1947年2月を意味しているのではないかとの見方を示しているという。

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オートリさんは、フレスコ画の画像に「これが何であるかを誰かが教えてくれることを願っています」という文章を添えてSNSに投稿した。

サウス・コースト・トゥデイは、地元の司祭にコメントを求めた。司祭はフレスコ画について、自宅の礼拝室の装飾だった可能性があり、女性の姿をした天使は同地域の20世紀前半の傾向に合致しているとの見解を示した。まさに当時、同地域では女性たちが解放を求めて積極的にたたかったという。

芸術学者たちもフレスコ画についてコメントした。学者らは、フレスコ画はカトリックの伝統に合致しており、19世紀から20世紀にかけて同地域で人気のあったアール・ヌーヴォー様式で描かれていると指摘している。

先に「スプートニク」は、フランス北部マルヌ県の住宅で、18世紀フランスを代表する画家ジャン・オノレ・フラゴナールの作品が見つかったと報じた。


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