ミャンマー国軍による弾圧、2日で80人以上が死亡=人権団体

2月に軍事クーデターが起こったミャンマーでは、抗議活動参加者と治安当局の衝突による死者が直近の2日間だけで80人を超えた。ミャンマーの人権団体「政治犯支援協会」(AAPP)が発表した。
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人権団体によると、主要都市のバゴーでは9日と10日の抗議活動であわせて83人が死亡した。被害は10日に集中しており、1日の間に82人が犠牲になった。この結果、2月5日に抗議活動が始まってからの死者は701人に達した。いずれもAAPPが実際に確認した数字であることから、被害の実態はさらに深刻な状況になっている模様。

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ミャンマーでのクーデター

ミャンマーでは2月1日、クーデターが発生。このクーデターで国軍はウィン・ミン大統領、アウン・サン・スー・チー国家顧問や与党・国民民主連盟の指導者を逮捕した

このクーデターにより、ミン・アウン・フライン将軍が事実上の国家指導者となった。同将軍は1年間の非常事態を宣言し、ミン・スエ副大統領が大統領代行に就任した。

政権を掌握した国軍は、非常事態宣言が解除された後に総選挙を行うとの意向を表明した。国軍は前回の総選挙の結果を再び確認し、新たな総選挙の投票によって合法的に選出された政党に政権を譲渡する。

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、ミャンマー国軍によるクーデターについて、同国で達成された民主化の進展を損なっているとの懸念を示している。

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