露外務省が福島第1原発の海洋放出に深刻な懸念を表明、責任の徹底求める

ロシアは日本が福島第1原子力発電所から排出された汚染水を海洋に放出する計画を承認したことに深刻な懸念を示し、関係国の漁業などにもたらす経済的損失や太平洋地域の海洋環境に与える否定的影響に日本側が責任を持つことに期待している。ロシア外務省のマリヤ・ザハロワ報道官が声明で表明した。
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外務省の公式サイトに掲載された声明の中でザハロワ報道官は日本側に対し、汚染水の放出について透明性を徹底することを求めた。

これに関連して深刻な懸念を示すと同時に、日本政府が然るべきレベルの透明性を発揮し、その計画によって汚染水による脅威にさらされる可能性がある関係国に情報提供することに期待する。

中国の海洋専門家 福島第一原発の処理水の海洋放出 周辺環境への影響を懸念
また、日本側がこの重要な問題に全ての責任を持ち、海洋環境への否定的な影響と自然環境の破壊を最低限に抑え、漁業などの分野で他国に経営上の困難をもたらさないことに期待を示した。

そのうえで、汚染水の海洋放水に関してより詳細な情報提供を行うよう、日本政府に要請したほか、決定に至るまでの過程で関係国と協議を行わなかったことに懸念を示した。また、太平洋地域の環境に与える影響のリスクについて、評価が十分でないと指摘した。

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