日本の復興庁、放射性物質トリチウムを「ゆるキャラ」化 

日本の復興庁は13日、東京電力福島第1原子力発電所から海洋放出されるトリチウムを含む処理水の安全性をアピールする動画とポスターを公開した。この中では、放射性物質トリチウムがかわいらしいキャラクターとして描かれている。
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復興庁は、福島第1原発から海洋放出されるトリチウムを含む「ALPS処理水」について知ってほしいこととして、「トリチウムは身の回りにたくさんある」、「トリチウムの健康への影響は心配ない」、「取り除けるものは徹底的に取り除き、大幅に薄めてから海に流す」とし、「世界でも既に海に流している」と紹介している。

一方、トリチウムがかわいらしいキャラクターとして描かれていることに、批判の声が上がっている。このニュースは世界のSNSで瞬く間に拡散され、多くの人がトリチウムの「ゆるキャラ」化を批判している。

中国のSNSには、海にゴミを捨てることを非難するドラえもんや、福島の原発から海に放出される処理水を見ているゴジラが登場した。

日本のイッター上でも激しい議論が巻き起こっている。


米国、韓国、中国、グリーンピース、IAEAなどが反応 福島第一原発の処理水海洋放出決定で
日本の加藤官房長官は14日の記者会見で、トリチウムのキャラクターについて「趣旨やどういう使われ方をしているか承知していないので、一概に申し上げることはできない」と述べた上で、「政府としては、風評対策、国民の理解を深めるための対応、そして私どもの対応に対して国民や地域の皆さんがいろいろな思いを持たれていることもしっかり受け止めながら、取り組みをしていきたい」と語った。

日本政府は13日、福島第1原発で増え続ける処理水の処分に関し、海洋放出の方針を正式決定した

この決定に関する反応は様々で、賛成派と反対派に分かれている


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