園芸用品店のスタッフ、ヤン・バーン氏によると、ノーム不足は巨大な需要によっても引き起こされている。ガーデンセンターは過負荷状態にあるため、半年前からノーム不足が起こっているという。ガーデンセンターの作業負荷は、3月だけでも2019年比で97%増加した。
ガーデンセンター協会のイアン・ワイリー会長によると、物流の問題により、ノームだけでなく、他の園芸用品にも不足が生じたという。特に3月には、家具量販店IKEA(イケア)や英国のレジャー家具メーカー協会が供給の問題について伝えた。
ロイター通信によると、昨年3月、新型コロナウイルスのパンデミック発生後、世界中で園芸用品ブームのみならず、種子ブームが起こった。たとえば、米国のW. Atlee Burpee&Coは、同社の144年の歴史の中で最も多くの種子を販売した。また当時、ロシアのECサイト「Ozon」では種子の需要が20〜30%増加した。
3月24日、日本の正栄汽船が所有し、台湾のエバーグリーン・マリン社が運航する全長400メートルのコンテナ船「エバーギブン」が、中国から欧州へ向かう途中にスエズ運河の151キロ地点で座礁した。世界で最も交通量の多い水路の1つであるスエズ運河をふさぎ、少なくとも100隻の船舶が立ち往生した。