新型コロナウイルス

ブラジル保健省が避妊を推奨、変異株で妊婦の重症化例が増加

ブラジル保健省は16日、新型コロナウイルスの感染による重症化リスクを防ぐため、可能な限り妊娠を先送りにするよう国民に呼びかけた。
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感染拡大の悪化を受け、保健省のラファエル・カマラ書記は16日の記者会見で、可能な限り妊娠を先送りにするよう国民に呼び掛けた。国内外で専門的な研究対象とはなっていないものの、ブラジルで拡大している変異株は妊婦の間で重症化を引き起こしやすいという。

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これまで重症化リスクは主に出産後に確認されていたものの、最近では妊娠の初期から中期の段階でも重症化するケースが増えているという。先に保健省は持病のある妊婦のみを優先接種の対象としていたが、現在は対象をすべての妊婦に拡大する方針を検討している。

新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないブラジルでは16日、新たに8万5774人が感染したほか、24時間当たりの死者が3305人に達した。

4月8日には最多の死者数が更新され、その際は4195人だった。その翌日にも多くの死者が発生し、3600人以上の死亡が確認されていた。

ブラジルの累計感染者数は1383万2455人、累計死者数は36万8749人となった。感染者数では米国、インドに次いで3番目、死者数では米国に次いで2番目に多い。

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