羽田―モスクワ線の定期便が開設 今のところは日本人向け

ロシアと日本は、2020年から2021年にかけて、「日露地域・姉妹都市交流年」(日露地域交流年)を開催することで合意した。しかし、指摘するまでもない理由により、予定通りの開催とはならず、多くのイベントが中止されたり、オンライン形式に変更されたり、一方向のものに置き換えられた。2020年から2021年にかけて、ロシアと日本の間には直行便も運航されない状況が続いていたが、ここ数週間、新型コロナウイルスの感染状況が悪化する中、直行便の再開が現実のものとなった。先週、日本航空(JAL)は日露の「架け橋」となり、地域交流年の実現に多大な貢献をするとの目的を掲げ、モスクワ発羽田行きの直行便を就航させた。
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定期便は週1回、毎週木曜日にモスクワ向けが、そして毎週金曜日に東京向けが運航される。JALモスクワ支店の児玉武支店長は、乗客数、貨物量が増えれば、1日1便まで、増便していく計画だと述べた。

現時点では日本人向け

日露ビザなし交流 コロナ影響で5月6月の実施見送り=日本外務省
現在、日本では依然として外国人の入国が制限されていることから、この定期便の利用客は主に日本人となると見られている。就航便の乗客もほとんどが日本人だった。ロシア人も10人ほどいたが、いずれも日本の永住権を取得している人ばかりであった。

観光も現在は一方向のみとなっている。現在、観光ビザで日本人がロシアに入国することはできるが、ロシア人が日本に入国することはできない。

しかしながら、ロシア人観光客が日本に入国することができるようになったときには、これほど長期にわたり、日本訪問の機会を待ち続けたことへの褒賞として、ロシア人渡航者にはちょっとしたボーナスが用意されている。JALはモスクワ発東京行きのチケットに、追加料金なしで、日本の国内便2回分をサービスする意向である。さらにもっと精力的に観光したいという人のために、サイトでは特別料金での国内航空券の販売も行われる。これにより、日本国内の興味深い遠隔地を訪れることも可能になるのである。

航空便利用に際する規則

日本向けの航空便を利用する際には、搭乗72時間前までにPCR検査を受けなければならない。また羽田空港到着時に再びPCR検査を受けた上で、14日間の自主隔離が課せられ、その間の位置情報がわかる追跡アプリをダウンロードする必要がある。

一方、ロシア向けの便を利用する際には、搭乗72時間前までに受けたPCR検査の陰性証明書を提出しなければならない。またモスクワ到着の際に無作為抽出による検査が行われる。駐在などで長期滞在のために入国した場合には14日間の自主隔離が求められるが、一般の観光客や短期の出張での入国に際しては、自主隔離は免除される。

新たな感染の波が押し寄せる中で、ロシアと日本が2カ国関係をどれほど活発化できるのかを予測するのは困難である。日本では複数の都府県で緊急事態宣言が発出され、新規感染者数は世界的に増加し続けている。東京都における1日あたりの感染者数は、心理的に厳しい数字となる1,000人前後となっている。

しかしそれでも、シェレメチェボ空港と羽田空港の代表らは、警戒心を保ちながらも、この直行便の開通によって、今後、ロシアと日本を行き来する乗客が増加するよう期待を表している。

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