グテーレス事務総長はコロナウイルスのワクチンをめぐる各国の状況が、国民の接種を積極的に推し進める国がある一方で全くワクチンを入手できていない国が存在し、開発途上国のワクチン問題には「著しい落差」があるという実態であることに深い憂慮の念を表した。
グテーレス事務総長は「COVID-19が森林火災のように『地球規模での南方』に拡大した場合、南方にはより一層多くの変異体が出現しはじめ、開発されたワクチンでは効き目のないウイルスが出現するリスクがある」と警告を発している。
「これはすなわち、全員に安全が確保されないうちは安全な状態にいられる人は誰もいないということだ」
グテーレス事務総長は同じ取材の中でロシアに勤務する国連職員に対してロシアのワクチン「スプートニクⅤ」を接種するよう呼び掛けた。
これより前、世界保健機関(WHO)欧州地域局のハンス・クリューゲ代表もブリーフィングでコロナウイルスの新菌株が猛威を振るう「インドのシナリオ」はどの国においても起こりうると警句を発している。
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