イスラエル国連常駐代表、国連安保理にハマス非難を求める

イスラエルの国連常駐代表ギラド・エルダン氏は、安全保障理事会に対し、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム原理主義組織ハマスの活動を非難するよう求め、さもなければハマスは強化され、平和のチャンスは失われるとした。パレスチナのリアード・マリキ外相は国連安保理に対し、パレスチナの人々が自由を手にするのを助けるよう呼びかけた。
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イスラエルのエルダン氏は「もし皆さんがハマスを非難しないことを決断するならば、それはパレスチナ自治政府の打倒を目指し、その憲章がイスラエル根絶を明確に呼びかけている過激なテロ組織を強化するだろう」と述べた。

「時間の問題だ」 ハマスがパレスチナ人の蜂起を予言
パレスチナのマリキ外相は「パレスチナ人の自由は平和への唯一の道だ。なぜならこれは同理事会の責任に含まれており、同理事会の法的および道徳的義務はパレスチナ人が自由を手にするのを助けることだからだ」と述べた。

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は国連安保理の会合で、パレスチナ・イスラエル紛争で現在の状況から抜け出す唯一の方法は、エルサレを首都とする2国家をつくるための交渉に戻ることだと述べた。

イスラエル軍とガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは今月10日からロケット弾による攻撃の応酬を続けている。5月初旬にエルサレム旧市街の「アルアクサ・モスク」周辺で起こった衝突が背景にある。イスラエルの裁判所が、東エルサレムのシェイク・ジャラ地区からのパレスチナ人家族の立ち退きを命じたことをきっかけに衝突が発生した。

16日の情報によると、交戦が始まって以来、ガザ地区からイスラエルに向けてロケット弾2900発が発射され、そのうち1150発が迎撃された。最新情報によると、イスラエルでは10人が死亡、約50人が重体。イスラエル側もガザ地区に数百発の攻撃を行っている。イスラエルが行った空爆によるパレスチナ人の死者は181人に達し、その中には子ども52人が含まれている。

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