ラブロフ外相は米国側がレイキャビクでの会談を提案したことに謝意を表した。
もちろん、これは我々の関係にとって重要である。両国の大統領が望むとおり、関係を今後どうしていくか、解決したい。
また、ラブロフ外相は米国とはあらゆる問題を議論する用意があると指摘した。
我々は国際情勢の評価において著しく見解が別れており、正常化に向けて解決を図るべきこうした課題に対するアプローチにおいても見解が異なっている。我々の立場は単純である。我々はあらゆる問題を例外抜きに議論する用意がある。しかしそれはその議論が誠実で、 卓上に事実が列挙されており、そして相互敬意を土台とした場合に限られる。
さらにラブロフ外相はブリンケン国務長官の外交的アプローチにも謝意を表した。
外交の基礎は相互性である。それは非友好的行為への対応という点でも同じである。何より大事なのは、我々が外交的可能性を最大限に駆使する努力をしたことであり、そしてあなたがまさにそうした姿勢を発揮されたことを高く評価したい。
また、ラブロフ外相は外交施設の機能回復を視野に、米国の前政権から「遺産として残った瓦礫を撤去」する用意があると指摘した。
外交官の活動の基本的条件を保障しないのであれば、本質的に我々は外交そのものを破壊することになりえるが、外交は橋をかけて対話を維持するためにある。この会談に感謝し、充実した対話となることを期待する。
これに対しブリンケン国務長官は意見の違いはあるものの、両国が協力することで世界の安定性はより高まると指摘した。
我々の意見によると、仮にロシアと米国のリーダーが共に行動し、協力すれば、我々の国民と全世界は大いなる安定を享受する。
そして、ロシアとは安定して予見可能な関係を期待してる、と改めて指摘した。また、意見の違いはあるとした上で、仮にロシアが米国とその同盟国に対して敵対的に行動するのであれば、米国政府はそれに応じるものの、それは「エスカレートや対立」そのものを目的としたものではないと強調した。