NHSによると、英国では現在、推定で125万人が摂食障害に苦しんでいる。同国では拒食症と過食症の患者が増えており、この2つは精神疾患の中でも最も死亡率の高い疾患。NHSのメンタルヘルス部門の責任者であるクレア・マードック氏は、子どもや若者の摂食障害がこれほどまでに増加しているのは、パンデミックの影響で通常の社会生活が妨げられ、学校に通えなくなり、恐怖感や不安感が高まっているためだとみている。
未成年のための精神病院の精神科医であるリンゼイ・バウカット氏は、スカイニュースのインタビューで、「入院治療を必要とする摂食障害の若者の入院が急増している」と語っている。この18ヶ月の間、摂食障害の患者用のベッドが満床となり、医療関係者は常にプレッシャーを感じていたという。入院する若い患者の多くは、精神衛生法に基づき、本人の意思に反して病院に留め置かれている。つまり、自由に病院を出ることができないのだ。このような厳しい措置は、他のすべての治療法が失敗した場合の最後の手段だという。
同局によると、英国の医療関係者は、メンタルヘルス支援サービスに過度な負担がかかっているために、サポートを受けられないことを訴える子どもや若者が増えていることを強く懸念している。また摂食障害がある人たちについては、必要な治療がオンラインに移行してしまったために、隔離期間中に医療支援を受けることができない事態が頻繁に起きたという。
スプートニクは以前、子ども時代に汚染された空気を暴露することで、その後摂食障害などの精神疾患にかかる恐れがあると報じている。
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