新型コロナウイルス

パンデミック前にウイルス学者3名が体調を崩したとの報道について、中国外務省がコメント

中国外務省の趙立堅報道官は、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが2019年11月に武漢ウイルス研究所の3人の職員が重い病気にかかったと報じたことを受け、そのような事実はないと発表した。
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これよりも前、同紙は情報機関の報告書を引用して、中国の武漢ウイルス研究所の3人の研究員が2019年11月に重い病気にかかり、治療を受けたと報じた。同紙は、新型コロナウイルスが同研究所から流出したかどうかの調査を求める声に「重みが増した」と指摘している。2019年12月に新型コロナウイルスのアウトブレイクが初めて報告されたのは、中国の武漢だった。

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趙報道官は、記者会見で以下のように述べた。

「武漢ウイルス研究所は、2019年12月30日までに新型コロナウイルス感染症に遭遇していないという声明を今年3月23日に発表した。この声明によると、2021年3月23日時点で、研究所の職員が新型コロナウイルスに感染したことはない。そのため、武漢ウイルス研究所の職員3人が病気になったという報道は、まったくの事実無根だ」

5月、米下院情報委員会の共和党員たちは、新型コロナウイルスの集団感染が武漢ウイルス研究所からの流出によって引き起こされた可能性があるという「状況証拠」があるとの声明を発表した。共和党員は、2019年秋に武漢の研究所で多数の研究者に新型コロナウイルスの特徴的な症状が現れたことや、同研究所に中国軍が関与している点を指摘している。

世界保健機関(WHO)は3月、同機関の国際専門家チームが新型コロナウイルスの起源を解明するために武漢を訪問した際の報告書の全文を発表した。その報告書では、武漢ウイルス研究所から新型コロナウイルスが流出した可能性は「極めて低く」、新型コロナウイルスはコウモリから別の動物を介して人間に感染した可能性が高いと述べられていた。

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