ゴーン被告、仏当局による事情聴取に向け準備

日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告は、24日付けのウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に掲載されたインタビューで、フランス当局による事情聴取に向けて準備を進めていることを明らかにした。
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フランス当局は、ゴーン被告が会長を務めていた仏ルノーの資金を流用した疑いなどについて2019年から捜査している。

WSJによると、ゴーン被告はインタビューで、フランス当局による任意での聴取に向けて準備を進めており、弁護士らと数時間におよぶ協議を行ったことを明らかにし、「このことを楽しみにしてきた」とし、「もっと早く来てほしかったぐらいだ」と述べた。

フランス当局の捜査対象となったのは、ベルサイユ宮殿で行われたゴーン被告のための2つのパーティー。1つ目は、ルノーと日産の提携15周年を祝うものとして2014年のゴーン被告の60歳の誕生日に開かれたパーティー。2つ目は、2016年にベルサイユ宮殿の大トリアノン宮殿で行われたゴーン被告とキャロル夫人の結婚パーティー。

フランス当局は捜査の過程で、ゴーン被告とキャロル夫人の総額数百万ドルに相当する資産を差し押さえた。


2018年11月19日、日産自動車の元最高責任者のカルロス・ゴーン被告とグレッグ・ケリー被告が金融商品取引法の疑いで東京で逮捕された。ゴーン被告が右腕のケリー被告の助けで有価証券に自分の報酬を少なく記入していたことが明るみになった。2010~2017年の間にゴーン被告が行った報酬の過少申告額は試算で80億円(約7100万ドル)。2018年12月25日、ケリー被告は保釈された。ゴーン被告は、その他の違法行為でも訴えられた。2019年、ゴーン被告は高額な保釈金を収めて保釈され、自宅で監視下に置かれた。

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