新型コロナウイルス

マレーシアで厳格なロックダウン開始 変異株流行で感染急拡大

新型コロナウイルスの感染者数が急増するマレーシアでは1日、厳格なロックダウンが開始された。ムヒディン・ヤシン首相が発表した措置は6月14日まで施行され、その後状況が改善すれば段階的に廃止される見通し。
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イスマイル・サブリ・ヤーコブ国防相によると、生活に最低限必要な業種を除く経済活動は午前8時から午後8時までに制限される。政府は夜間外出禁止令を課していないものの、午後8時以降は外出を控えるよう促した。

新たな規則によれば、自宅から10 キロメートル圏内で、1世帯当たり2人だけが外出可能。ヤーコブ氏の指定によれば、カフェやレストランはテイクアウトのみで、ショッピングモールなどの商業施設は閉鎖となる。

新型コロナ変異株の名称、今後はギリシャ文字を使用=WHO

ムヒディン首相は、経済崩壊を脅かす可能性があるため、政府は完全なロックダウンを課すことはできないと説明。31日には、総額400億リンギ(約1兆600億円)の追加経済対策を発表した。

マレーシアでは、5月中旬以降、1日あたりの感染者数が連日6000人を超えるなど、感染が急速に拡大している。専門家は、インド型変異株の伝播と、検査が不十分であることが原因と説明している。

そのため、政府は予防接種キャンペーンを強化しており、マレーシアのワクチン接種率は現在約6%となっている。

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