新型コロナウイルス

WHO パンデミックをめぐる世界の状況は悲惨と発言

新型コロナウイルスのパンデミックの状況は依然として悲惨なものであり、現在のところ各国は感染予防対策を緩和させていない。これは、世界保健機構(WHO)の緊急事態対応部門を総括するマイケル・ライアン氏が、サンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)で「将来のパンデミック。その準備戦略」と題したセッションで発言したもの。
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ライアン氏は、そのセッションで以下のように述べている。

「状況は依然として厳しく、感染件数は減少しているものの、リスクは非常に高いままだ。現在もパンデミックの状況はとても悲惨なもので、すべての国が真剣に対策を講じる必要がある。誰も対策を緩和することはできないし、我々は今後起こりうるパンデミックにも備えなければならない。準備ができていなければ、大きな代償を払うことになるだろう」

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さらに同氏は、アジアや中米など世界の一部の地域では、この5週間で感染者数が大幅に増加し続けていると指摘した。

ライアン氏は、新型コロナウイルスワクチンが平等に行き渡っていないことへの危険性についても指摘している。同氏は、「ワクチンだけではなく、社会的不平等や医療サービスの提供にも不平等が生じている。1つの国の中でも異なる社会層の間で不平等があり、これは行政システムの不備とも関係している」と述べている。

しかし、同氏は新型コロナウイルスの感染対策で成功したロシアを評価し、この危機的状況下において国際社会が力を合わせるように改めて呼びかけた。同氏は、「新型コロナウイルスの感染対策で成功を収めたロシア連邦にお祝いの言葉を申し上げる。この取り組みへのロシアの協力に感謝している」と締めくくった。

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