容疑者はギリシャ国籍の49歳の男で、裏の販売ルートで売る計画だったが、国外に持ち出すことができなかったと供述している。
パブロ・ピカソの「女の頭部」とピエト・モンドリアンの「風車」は、2012年1月に、アテネの国立美術館から盗まれた。事件が発生したのは、美術館が大規模な改修工事を前に閉館する前日のことだった。
プロト・テーマ紙によれば、「女の頭部」は、ピカソが1939年に描いた作品で、その価値は2000万ユーロ(およそ26億3,300万円)に達する。作品の裏面にはピカソが1949年に書き込んだ、ナチス・ドイツに抵抗するギリシャ国民に対する手書きのメッセージが残されている。
白昼堂々、複数点の名画が盗まれたこの事件は、「世紀の盗難」と呼ばれ、捜査には国家情報庁も参加していた。
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