トランプ氏が国境を訪問、合衆国の崩壊でバイデン氏を非難

ドナルド・トランプ元大統領は30日、メキシコとの国境を訪問し、合衆国を破壊したとしてバイデン政権を非難し、2期目の立候補について示唆した。
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前政権と現政権は南部国境を巡る状況の悪化を巡り、互いを批判している。5月だけで米国の国境警備局は18万人の不法移民を拘束した。これは2000年3月以降、最大規模となっている。

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トランプ氏はテキサス州のグレッグ・アボット知事に同伴してメキシコとの国境を訪問し、「わが国ではあれほど安全な国境だったのに対し、今では開けっぴろげである」と評価した。

トランプ氏はかつて国境に壁の建設を開始し、困窮にあえぐ中米各国からの移民流入を阻止する姿勢を示していた。しかし、建設計画は完了せず、移民政策でリベラルな方針を示すバイデン氏が政権に就くと、計画は白紙に戻った。

トランプ氏は建設途中の工事現場を訪問し、「バイデン氏が我々の国を破壊した」と発言した。連邦政府の政策に失望したテキサス州は2億5000万ドルを壁の建設継続に向けて支出する。

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トランプ氏は大統領選の候補者争いを前に、メディアへの登場がより頻繁となり、共和党内部での主導的立場を強化している。2024年大統領選に出馬する可能性を再び示唆しているものの、断言はしていない。トランプ氏はテキサス州のダン・パトリック副知事に対し、このように発言した。

私がまたこれをやるとしたら、君は私のキャンペーンのマネージャーとなるか。もう一度やる必要があると君は思っているか。あるいは必要ないか。あるいは、そんな事態にはならないか。

先にカマラ・ハリス副大統領はメキシコとの国境を訪問した。ハリス氏は移民問題の担当をバイデン氏から任されていた。共和党はハリス氏の国境訪問が時機を逸したものとして批判したほか、トランプ氏の訪問に後押しされたものとの憶測を示していた。

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