新型コロナウイルス

インドで「黒カビ病」拡大 コロナ完治患者の骨組織が壊疽するケースが増加

4月から5月に新型コロナの感染爆発が発生したインドでコロナ完治後の合併症の増加が見うけられる。先月、成人と子どもの中で「黒カビ病」に感染するケースが100症例確認された。現在、ムンバイ市の病院で新型コロナウイルスの完治者に無血管性壊死(骨組織の壊疽)が少なくとも19症例確認されている。病院の管理部が通信社スプートニクに明らかにした。
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この病気を発症した40歳までのすべての患者が地元の医療機関で治療を受けている。症状はコロナウイルス完治後2ヶ月にわたり継続した。医師らは、近い将来、ポストコロナシンドロームとして無血管性壊死の症例増加の可能性が予想されると警告した。

コロナのパンデミックに喘ぐ印ニューデリーで「黒いカビ」感染者が急増
マハーラーシュトラ州ムンバイ市のヒンドゥージャ病院医院長サンジャイ・アガルバラ医師は、「無血管性壊死とは、骨組織が壊疽する病気であり、血液循環の障害や局所的な損傷、製薬の副作用が原因とされる。これはかなり深刻な病気といえ、骨の壊疽部分は通常に機能することができなくなるほか、脆くなり、さらに簡単に骨折するようになる」と語った。

同医師は、もっとも頻繁に骨組織の壊疽が現れるのは肋骨だと指摘する。リスク群としては、他にも膝や肩、足首、肘と手首が上げられる。

医師によれば、こうした状況は、長期に渡りステロイドを服用した新型コロナ患者に広がるおそれがあるという。

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